オリジナル原稿用紙

昨年夏にも「歌集・逆光線」をご紹介させていただいた、中谷直彦さん。昭和の時代からお付き合いさせていただいていますが、年を追うごとに創作意欲が湧いて来るかのようです。今年は珠洲の自然を生活者の視点から詠った「歌集・山川草木」を出版されました。

中谷さんは他にもエッセイ集(ご本人は作文集と言っておられます)を出しておられ、総じて「私の印」シリーズとしています。以前から素敵な原稿用紙と万年筆をご利用でしたが、残りが少なくなったとお聞きして、今回これまでのデザインを復刻しオリジナルの表紙をつけた物をご用意させていただきました。

最近は昔のような風合いの紙が無くちょっと手こずりましたが、何とか納得のいく物ができてホッとしています。これでまたお客様の創作活動をバックアプできれば幸いです。原稿用紙に限らずオリジナル便せん、メモ用紙、封筒などもぜひ相談ください。些細なことですが「自分専用のアイテムを持つプチ贅沢」も良いものですよ。

東海道だよっ!平成五十三次

半年ぶりの気まぐれブログ、今回も自費出版のご紹介。「東海道だよっ!平成五十三次」。A5判220ページの大作です。私が所属している日本自費出版ネットワークの電子図書館のホームページをご覧になったご縁で栄光書房で編集、出版させていただきました。

著者は、神奈川県藤沢市にお住まいの植松正之さん。大学を卒業後大手電機メーカーでエンジニアとして勤務。学生時代から奇術研究会に所属し、定年後の今はマジシャンとして活躍されているということです。

題名から推察できる通り、「平成版の東海道膝栗毛」。
東海道膝栗毛の弥次さん喜多さんが、東海道を旅したのは今からほぼ200年前のこと。植松さんは車、スマホと社会は大きく変わっても道筋はそれほど変わることは無いだろうと同じ道程を歩いてみたくなったと前書きに書かれています。

もちろん弥次さん喜多さんみたいに歩き詰めと言うのではなく、適当な距離を歩いて一旦帰宅、次回はそこからスタートと言った具合です。場所によっては一泊ないし二泊。そして一年かけてお江戸日本橋から京都三条まで五十三全ての宿場と街道(492km)をご自分の足で歩いたというのだから「素晴らしい」の一言。何とも羨ましい限りだ。

本文には安藤広重の絵の場所に立ち当時を想像する場面。お城や古戦場を巡り武将の評価、戦術の評論を好き勝手にされる様子が誰に遠慮することも無く書かれている。これが自費出版の良いところですね。

来年は北陸新幹線が開業し東京金沢が2時間半になります。そんな時代だからこそ、私もいつかカメラを片手に金沢から東京まで歩いてみたいと思う私であります。

finale(フィナーレ)

楽しいコントラバス

今日は自費出版のご紹介です。
タイトルは「初心者から名曲が弾ける楽しいコントラバス」。
コントラバスのための入門曲集(教則本)です。

著者は松中久儀さん、金沢大学で長く音楽の指導に携われ、これまでにも大手の出版社よりヴァイオリンなどのレッスン書を出版しておられました。名誉教授となりご引退後も精力的に子供たちの教育のため指導書を編纂して来られたとのことです。

今回先生がご利用になったのは標記の「finale(フィナーレ)」という楽譜専用のアプリケーション。調べてみるとキーボードからの楽譜入力なども出来る中々の優れもので。そんな姿をご覧になった先生のお仲間が協力し今回の出版に至りました。当社では全体のレイアウトとISBNコードの取得などを担当させていただきました。

これを機会に当社でも今まで経験のなかった楽譜というジャンルにも道が開けないかと考えています。
松中先生ありがとうございました。

Kindle PaperWhite

遅ればせながら電子書籍Kindleを購入しました。ひと月が経ったので簡単なレポートです。
正確にはAmazon「Kindle PaperWhite」Wi-Fiモデル。
仕事柄数年前からいろんなiPadをはじめデバイスを試してきましたが、現在のところこれが本命みたいな気がしています。悔しいけど「使える」というのが感想です。

Kindleには「Fire」と「PaperWhite」の二つがありますが。画面が液晶か電子ペーパーが違いです。
「もっさり感がある」とか「もう少し明るければ」などといろんなところでレポートが出ていますが、私は特に気になりません。

色々利点はありますが、次のような感じです。

・思った以上に見やすい。もちろん紙にはかないませんが、興味深いコンテンツなどはスイスイ読み進めます。
・気になる本は冒頭部分を試し読みしてすぐに買えること。
・買った本はクラウド上に保存され、マルチデバイスとなっているのでKindleだけではなく、
iPad、iPhoneなど各種端末で読めること。

・2Gしか容量はないけどテキスト主体の本だと1000冊も入るらしいです。
・安い(本体7,980円)。
・コンテンツも安いものもそこそこあります。
阿部龍太郎の「等伯」は(紙本=1,680円 Kindle=714円)
百田尚樹の「永遠の0」は(紙本=630円 Kindle=99円)

・あまり安くないものは
稲盛和夫の「アメーバー経営」は(紙本=680円Kindle=571円)
といった感じです。

・寝ながらでも片手で操作できる。文庫本程度の大きさで、軽い(213g)。
・電池はかなり長持ち5、6週間。KindleはE-ink方式を利用した電子ペーパーなので、
ページをめくる時だけしか電池を消耗しないということです。

・ということで出張や通勤でも重さを気にせず複数の本を持ち運べますね。

紙の方が良いかなと思うところは

・一覧性が高いということ。見開きで文面を確認できること。
文庫本は1ページ600字くらいですが、私の場合Kindleでは1ページ300字くらいで読んでいます。
・フォントに関してですが、電子ペーパーでは私の感覚では明朝よりもゴシックの方が読みやすいかな?最近老眼が 入ってきたからでしょうか。明朝が好きな私にはこの点では紙の方がいい感じです。

・コミックは1ページを全表示すると紙の本よりも小さくなるので読みにくいです。
(iPadの方が読みやすい)
・まだ読みたいコンテンツが無いことがよくある。
・ブラウザの機能もありますが、期待しない方が良いでしょう。
・装丁が楽しめない。

長所短所いろいろあり電子書籍は紙の本にはまだまだ叶いませんが、
場所をとらないこと(携帯性が高い)は一番。
でも孫にはまず紙の本に親しんでほしいというのが本音です。

これからしばらくはマーカーを引いて使うビジネス書や、読み捨てていく小説などは電子書籍。
装丁を楽しみ、のんびりと読みたい本は紙の本を買うことにしようと思っています。

栄光プリント(栄光書房)でも電子書籍の制作を行っています。お気軽にご相談ください。

歌集・逆光線(自費出版)


今日は能登半島珠洲へのドライブ。実は大切なお客様、中谷直彦さん(78歳)へ歌集「逆光線」の納品でした。中谷さんとはかれこれ26年のおつきあいになります。最初の作品も歌集でした。

その後、趣味の能登縄文焼きの作品集(写真集)や、篆刻の作品集、随筆集など様々な作品を毎年のように出版してくださり、今回は23作目となります。

この間に中谷さんは2回の脳梗塞を患っておられ、文字がかけない時期がしばらくありました。しかし奥様に励まされながらリハビリを続け今はすっかり回復しています。

昨年お会いしたとき、今はもう愛用してきた一眼レフ(フィルム)では手軽に写真を楽しめなくなってきたとお聞きして、それではとデジカメをプレゼントさせていただきました。

今回の「逆光線」はデジカメ散歩のテーマもあり、珠洲の松波を中心にした原風景のスナップを歌の間にちりばめたものになっています。

内容は奥様の介護をしながら書き溜めた700首。過去にO先生賞を受賞された実力は、今も健在で愛情あふれるものばかりで感動です。

お伺いし歌集をお渡しすると、すぐに一冊手に取り奥様に「最初の一冊は君に贈呈する」と震える奥様の手に渡し、早速「ここに君の写真がのっているよ・・・」と優しく解説を始められます。

同行した私の妻もそのお姿を見て、「素晴らしいご夫婦ですね、私たちもこんな風に老後を過ごしたい」と、心温まる時間に感動しています。

そしてお礼にと以前「能登縄文焼き」の写真集に掲載した壷をプレゼントしてくださいました。壷は決して割れているのではなく縄文土器が出土した様子を再現したものらしいです。

写真は壷を包む風呂敷に謹呈のサイン?をしていただいている様子。自費出版の出会い、素敵なお客様に感謝の一日でした。