湯涌のかかし

金沢には兼六園から小立野をとおり、奥座敷と言われる湯涌温泉に通じる道があります。湯涌街道だと思っていましたが、いつの間にか湯涌ゆず街道とネーミングされていました。ここには「かかしファンクラブ」なるものが、あるらしく、色んなかかしが街道を行く人を楽しませてくれます。紅葉の時期、妻が見たいというので出かけてきました。金沢にもこんなにものんびりした時間があるんですね!

話は変わりますが、この頃株価が上がったり、外食産業を中心に人手不足で日本は気味の悪いバブル感が漂っています。その反面、苦労して狭き門をくぐり抜ける就活でやっと入った上場企業を1、2ヶ月で会社に行けなくなり辞める若者が多いというのです。

正確にいうと、それらの優良企業は福利厚生が手厚く、長期の休暇に入り1年くらいで辞めていくそうです。また就職したくないからと、大学院に行く学生も少なくありません。実はこの学生たちは、大学院に進学しても、ごく限られた人だけしか良い就職ができないことを知っているのですが、逃げてしまうのです。

こ事情を「大学を出てちゃんと就職できる学生は50%未満ではないか」と、岡田斗司夫氏(作家・大阪芸大客員教授)が、著書(僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない/PHP)で書いています。

戦後、昭和30~40年代は、日本は高度経済成長時代と言われ、何をしても仕事になり、成功した特殊な時代でした。人間で言うなれば少年期、青年期だったのです。そして今の日本、これからの日本はどんどんと人口が減り、高齢化が進む時代。成長できない、否、衰退していく壮年期、老年期に入っていくのです。

こんな時代に若者に与えられる仕事は、ものすごく難しい仕事か、誰にでもできる仕事で、ちょうどやりがいのある仕事は30~40代の先輩が占領しているのが現状です。

このかかしを見て思ったのは”スローライフ”。今の日本、私たちに必要なことは立ち止まること、将来を考えて若者たちにどんどんと仕事を譲っていくことも大切ではないかということです。ちょっと今を離れるだけでこんなに、のんびりできるんですよ。