武士道シックスティーン

「武士道シックスティーン」「武士道セブンティーン」「武士道エイティーン」。剣道に取り組む女子高生の物語りです。知人のFBの書評を見て興味を持ち読みました。この3部作は多くの薄っぺらな青春スポーツ小説とはちがい、バイオレンス作家誉田哲也氏が綿密な取材のもとに書いた、日本の伝統武道、剣道を知ることができる素晴らしい小説です。

女子高生達が多感に剣道と向き合って行く姿には心がうたれます。それだけではなく、剣道の技や間と取り合い、駆け引きの奥深さに引きつけられ、すぐにでも剣道の試合を見に行きたくなりました。

主人公は武蔵の五輪書をバイブルとし、剣道を「兵法」として捉え、もう1人の主人公は「心を養う嗜み」とし、またある少女は剣道をどこまでもスポーツとして捉え、ルールの穴を「突き勝つ事」を最優先して行きます。

そしてそれぞれが壁にぶつかりながら「道」とつくこのスポーツが他のスポーツと違う素晴らしいものである事にそれぞれが気づくのです。それが武士道。文中には、武士(道)とは剣を以て戦いを収めるもの。武者とは剣を以て敵を倒すもの。と記されています。

奇しくも我々の業会も今「印刷道」という言葉を念頭において活動をしています。この生業が単に勝てばよしと言うのではなく、ここで働く社員が仕事を楽しみ、お客様と社員に幸せを与えていく、そんな「道」を拓く事が出来ればと願います。そして新渡戸稲造の武士道にも挑戦しようかと思うところです。