日常俳句にこめて四季の詩(英語の対訳句集)

昨年の暮れに栄光プリントのホームページをご覧になったご婦人からお電話を頂き、自費出版のご相談だったのでさっそくお会いしました。

お名前は「村濱すすみ」さん。ご出身は能登町(旧柳田村)、金沢で美容師をしておられた方ですが、2000年に閉店後、趣味を満喫しながら第2の人生を楽しんでおられる羨ましい方です。その趣味も英会話、ガーデニング、コーラス、水彩画、俳句・・・と多彩。中でも英会話は現役時代から続けているらしく、普通に英字新聞の記事を題材に会話ができるレベルです。週に1回お仲間と集まり英語でおしゃべりとお茶を楽しんでおられます。

村濱さんは昨年の春からご長男のご家族が近くにお住いになり、お孫娘さんと遊ぶ毎日が始まったそうです。3歳になったばかりの彼女の「発見、驚き、喜び」に驚かれしました。どこにでもある住宅地ほとんどコンクリートに覆われた環境の中で3歳の彼女の五感はたくさんの自然をつかみ、毎日どんどん変わっていきました。

そして村濱さんご自身もいつも見ている風景をご自身で3歳の目線でもう一度見てみよう、その気持ちを俳句にしよう、20年続けてきた英語でも訳してみようと思い、2009年の紅葉のころから2010年の落ち葉の季節まで周りの四季を詠んでみたのです。そしてすごいのはその時点で本にすることを決めていたということです。

英語の俳句についてですが、調べてみるといろんな作法がありました。村濱さんは、英語にも日本語と同じように音節(syllable)があり、一つの単語に複数の音節があるものもあり、その音節一を一とし五七五にしたということです。

例:

純白に  blooming whole pure white

姿盛りの in the prime of silhouette

雪柳    the snow willow tree

自費出版アドバイザーの私は過去にも何度も句集の編集のお手伝いをしたことはありましたが、英語対訳の句集は初めてです。編集者として本当にやりがいのある仕事でした。4季の4部構成をwinter(忍耐) spring(希望) summer(躍動) fall(成熟)としました。次に表紙や中扉には村濱さんの水彩画をトリミングしてカラーで挿入してみました。そして俳句は1ページに一句。上下に日本語:英語。

わずか100ページ足らずの新書版の句集です。俳句はまだまだ習作のレベルかも知れません。でも本が出来上がるまでの時間、村濱さんの目はワクワクで輝いていました。もちろん本を手にされた時の笑みも最高です。本当にこの仕事をしていて良かったと報われる瞬間です。ありがとうございました。